養老の典というは   用語の手引
   





















女谷村


聖王


政道


天子


思食


越後府


慶応四年

          越後国刈羽郡
           女谷村
            善太郎母
              かん
              年九十一歳

   養老の典というは古しえ聖
 王の御政道にもとづかせたまい今般
 天子みずから老人を養せ給う旨
  仰せ出され当年より八十八歳以上の者へ二人扶持
  下し給えり候間 其のあつき
  思食を有難くいただき家内むつまじく安堵に
  くらし老人を大切にいたわるべくもの也

   慶応四年
    戌辰八月 越後府 印
   
読み下し・用語の手引文責 大橋寿一郎