取極め申す証文の事-分家についての極め   (田辺重順家文書  言葉の手引き
  惣百姓


分家


高持





※上九衛の「上」は、上石黒という意味か、次に、下奥右衛門とあるが、以下の名前は下石黒の屋号として残っているものはない。しかし、「本人死後子孫は相成らず定め」とあるので分家が一代限りしか認められなかったものであろう。


勘弁



       取極め申す証文の事
一 村方惣百姓寄合い相談の上、取極めに付き
 分家相成らず定め、然れ共、高三石以上の高持は
 分家出来の極め、親高は三石よりも残さずの定め
 然れば、上九兵衛、下奥右衛門、五兵衛、徳次郎、新右衛門、右五人の者共
 この村にて先祖の跡を立てたいと申し来るときは跡
 を立てる事に相決め候得共、本人死後子孫は
 相成らず定め、尚又、その者の居屋敷を支配
 仕り候者も、跡を立てる事相成らず定め、次に、上庄八弟
 藤八郎養子両二人の者共、格別の願い筋に付き
 勘弁成兼ね候ところに御座候得共、子の義は家作用
 木等したく致し、妻子もあること候故に
 此の二人の者共も万一、妻子死後候て外方へ
 嫁(縁?)づき候は相成らず定め、右書面通りに惣百姓
 一人も漏れ候者御座なく候、依って惣百姓連印
 仕り後証のためくだんのごとし
  文政十三 庚寅年二月日
                 刈羽郡石黒村
                    重右衛門
             伴右衣文   角右衛門
             理右衛門   伝兵衛
             喜八     五郎左衛門
             平次郎    重三衛門
             源衛門    伝左衛門
             市右衛門   久米之助
             七兵衛    十三郎
             六助     伴左衛門
             茂吉     忠吉
             宇左衛門   久右衛門
                    佐二兵衛
                    半平
  
   
 
市十郎   三左衛門
仁左衛門  五郎兵衛
源兵衛   丹助
善八    弥八
清五郎   定次郎(?) 
弥五郎   長八
勘兵衛   庄八
宇兵衛   七兵衛
角左衛門  助左衛門
太郎兵衛  午之助
次兵衛   善左衛門
(行調節)  一郎次
(行調節)  惣兵衛 
与兵衛   清九郎
与右衛門  辰五郎
忠右衛門  又衛門
門助    吉三郎
半左衛門  (行調節)
八郎    六兵衛
利左衛門  平八
太郎    儀左衛門
元衛門   吉衛門
清衛門   (行調節)
太治兵衛  清五郎
甚三郎   喜左衛門
(行調節)  利衛門
仁郎衛門  小兵衛
(行調節)  半左衛門
太郎左衛門 利兵衛
権太夫   (行調節)
善左衛門  佐二衛門
(行調節)  九左衛門 
六衛門   与三兵衛
杢右衛門  九之助
(行調節)  甚助
権右衛門  惣七
与三八   源助 
清助    三四郎
長兵衛   吉兵衛
(行調節)  又左衛門
孫右衛門  長左衛門
三太夫   作右衛門
八郎    浅衛門
甚八    □□□     

 


     

 
                 

 
 
 
 多三郎      伝衛門  
 □吉       長衛門
 作兵衛      瀬左衛門
 喜衛門      間左衛門
 清七       政右衛門
 定衛門      与三郎
 谷右衛門     杢左衛門
 三郎衛門     五左衛門
 甚左衛門     □□衛門
 源八郎      □右衛門
 庄之助      九郎衛門
 (行調整)     多衛門
 松五郎      市郎右衛門
          善四郎
          九之助
          佐衛門
          源五郎
 百姓代 助九郎  小左衛門
 与頭 宇左衛門  子之助
 庄屋 源蔵    忠衛門
          三左衛門
          吉左衛門
          八郎衛門
          清衛門
          尚五郎
          次衛門
          源次郎  
          猪之助
          仙太郎
          助次郎
          孫次郎
          与衛門
          伴左衛門
          喜平治
          余衛門
          権左衛門
          与八郎  
                         百姓代
   
                                                        読み下し文・手引き文責 大橋寿一郎