西方寺屋根替え諜(帖)附け並びに年忌帳           大橋正男家文書  
   
   
     明治49年旧3月□日
    西方寺屋根替え諜(帖)附け並びに年忌帳
                    下石黒村
 
  差起し


萱一〆



捂縄→捂は漢音「ゴ」とあるが「ごなわ」という言葉はない。石黒で「こで縄」と呼んだ縄の事であると考えられる。


針縄


ナル





○芳→葦→ヨシ・アシ
 
 
      記
 西方寺本当屋根差し起こし
 見積もり
 一金 百円也  萱(かや)一千〆
 々  四円二十五銭  ?縄(※コデ縄か)十七束
 々  九円也     針縄六十束
 々  七十銭     ナル 百束
 々  三十三円    米二石に斗
 々  一円      苧三百匁
 々  四円五十銭   芳(※葦)三十〆
 々  百円      男女人夫
            四百人
 この代 三百六円四十五銭
 一金 七十五円 木□代 一坪
         一円見積もり
 この坪数 七十坪
  外に皮 三十坪
 一金 八円五十五銭 畳表替え寄
           付につきこの□代
 一金 十円 予備費
   惣斗→惣計り→総経費の意味であろう。


割方



山分→分の文字は哉と読みたいところであるが、西方寺では昔から石黒など山間地の檀家を「山方」と呼んだということから、更に後記述文から「分」と読んだ。 

   惣斗
  四百円也
  内割り方
 一金 百三十三円三十五銭  三島
 一金 百五十八円五十銭   刈羽
 一金 百八円十五銭     山分


 下石黒村割り当り
 十八円十銭
  内金三円を下村分引き
 計十五円十銭
  外に年忌二人分
   金二円
 〆て金十七円十銭
  四十四戸  
   ○「一金七十二銭五ノ」の「」は、他帳面に記載されている寄付金の記述が一銭から「五ノ」とあることから「厘」の意味であろうと判断した。
 
      記
 一金 七十二銭五厘   大橋重作
             々 吉蔵
             々 甚平
             々 三之治
             々 皆吉
             々 八三郎
             々 音吉
             々 寅吉
 一金 六十二銭五厘   々 源次郎
             々 米蔵
 一金 五十二銭五厘   々 福蔵
             々 小三郎
             々 熊五郎
             々 修英
          
   
 四十二銭五厘   □次□
         徳次郎
         三多蔵       
三十二銭五厘   作蔵
         定吉
         嘉平治
         文哉
         為八
         猶吉
         栄吉
二十七銭五厘   七郎平
         虎蔵
         虎蔵
二十二銭五厘   熊吉
         平蔵
         徳松
         輿八
         倉蔵
       
         仙太郎
               
   
 
         五郎吉
         平吉
         幸八
         □吉
         椎蔵
         卯之吉
         為蔵
         市太郎
         万蔵
         篤平
 十銭      キサ  
   
 読み下し文責 大橋寿一郎