覚  用語の手引
 
     覚

  一 稗四石一斗七升四合也
 
 右の稗貴殿より借用仕り候得共返済
 仕らず候に付き貴殿へ御訟訴申し上げ候私池
 平尻に新田場親よりもらい置き候間此の場所
 残らずお請け取り下さるべく候惣て脇より構い御座なく候
 若し何角と申すもの御座候はば拙者並びに加判人共
 何方迄も罷り出で急度埒明け申すべく候後日の為
 依ってくだんの如し

   安永五年申十月        新田場売主
                     七郎左衛門
                  □人 六助
                  同断 多左衛門
                  同断 清五郎
           当村
            三助様

〇訟訴→訴訟→「詫びる事」の意味ではないか

〇新田場→新田開発された田畑。「新田場」という地名は全国に見られる

脇より

構え

埒明け

〇□人→「請人」と読みたいが字形からは據のように見える。御指導を仰ぎたい。

安永5年