御用書   居谷村文書  
  割り方


組頭


宛先は寄合とあるが、門出寄合を指す。石黒寄合隣接しているが行政区は異なっていた。
完全解消まで300年近くも続いた山争議はこの両村が舞台でであり当事者であった。
 
 一筆申し入れ候、然れば来る二十六日
 より割り方取り計らい候間、早
 朝より出勤これあるべく候、
 夏中御拝借いたし置き候
 一件三分一とお願い申し上げ
 置き候得共今もって御さた
 これなく候え共、三分一の御
 上納つもりにてお取り
 計らいなさるへく候、米高値に
 つき金さいかくおぼつかなく
 御座候故、倅、柏崎表へ
 出勤いたし置き候得共
 未だ、挨拶もこれなく
 候に付き御出役様をし(ひ)き
 受け米納に仕り度存じ奉り
 候え共、いかが相成り候
 弥も計りがたく存じ奉り候、この
 この段、急度申し入れ候 以上

 寄合
  組頭 長助殿
 居谷           門出
  組頭 宗右衛門殿     庄屋所
    御用書
   
 読み下し文責 大橋寿一郎