|
| し | |
| ねら、ジロの しいふきだけを どごへ持ってえったえや |
お前たち、囲炉裏の火吹き竹をどこへ持っていったね |
| オジや、んな、ちんこえ ふぅして、兄にしかかる〔つっかかる〕んじゃねえや |
次男よ、おまえ、年下の分際で兄に刃向かうものではないよ |
| へんまっからは、ここはしかげになるんだえね | 午後からは、ここは日陰になるのですよ |
| じきしょ〔ちきしょう〕だと思って馬鹿に しらんねぇね。おら馬は、売られて エエのモンと別れる時、ナド出して ねえたえね | 畜生だと思って馬鹿にできないですよ。うちの馬は、売られて家族と別れる時、涙出して泣いたですよ |
| タンスのしきだしの奥へ えれて置いたえね | タンスの引き出しの奥へ入れて置きましたよ |
| あのジサ、じぎしいしい もっつも 餅を喰って えぎゃったえや (語源→辞宜・辞儀) |
あのおじいさん、遠慮しながら6つも餅を食べていきなさったよ |
| じぎなしに、ごっつおになって わりかったえね (古語−礼物) |
遠慮なしに、ご馳走になって申し訳ありませんでしたね |
| ンナみてぇなモンは、二度と家のしきりを跨えじゃならんぞ | おまえのような者は、二度と家の敷居を跨いではならないぞ |
| あの子は、じこな子だ | あの子は、利口な子だ |
| 猫のやろ、おが布団の中でしこしこ寝て けつかったえや | 猫のやつ、私の布団の中で気持ちよさそうに寝ていやがったたよ |
| だいぶ じごいも したがんだでも、こどしのカボチョは 威勢がねぇて (地・肥) |
だいぶ元肥もしたのだけれど、今年のカボチャは元気がないよ |
| えやなえ、このじさまばっかしゃ、ハンダラばっか えって | いやですよ、このおじいさんったら、冗談ばかり言って |
| じじっとり1羽を 一緒に飼うと、ババットリが たまげなくなるえね (爺−) |
雄鳥1羽を一緒に飼うと、雌鳥が驚かなくなりますよ (驚かせると卵の生みが悪くなると言われた) |
| きょは、せんたくもんが よくしたぜ (干る) |
今日は、洗濯物がよく乾いたよ |
| お前、きょは、ウサギのしたをけぇてやれ (家畜の小屋の敷き藁) |
あんた、今日は、ウサギの敷き藁を取り替えてやりなさい |
| キンナあたりから、えっせに 雪がしただまったのし (下・溜まる) |
昨日あたりから、大分雪がしまって少なくなったね |
| したっぱらが、えたくてねぇ | 下腹が、痛くてね |
| この せんだくもんは、まだ ちっとしたっぽえよ |
この 洗濯物は、まだ少し湿っぽいよ |
| おじさ、お茶を、したましてくんなせぇ (したむ) |
おじいさん、お茶を、注がせてください |
| おじども、よったり の内したりが大工になりましたて | 次男以下、四人の内2人が大工になりましたよ |
| この子ばっかしゃ、またキモンのソソに しょんべんしっかけたや |
この子ばかりは、また着物の裾に小便ひっかけたよ |
| 渋柿を喰って、しっかたまりになるな (尻・固まる) |
渋柿を食べて、糞詰まり(便秘)になるな。 |
| ケエゴづるに、しっからま〔が〕って転んだえや |
クズの蔓に、足が絡まって転んだよ |
| しっかんかんと、しばらんとほっとけるぞ | しっかりと縛らないとほどけるよ |
| ばさ、じっき また 春が来るぜ (直き) |
おばあさん、もうすぐ また春が来ますよ |
| このしつけどきの、えそがしどきに、困ったなえ | この田植え時期の忙しいときに、困ったね |
| よんべなの風で、ハサがしっくらけぇったぞ (引く・返る) |
昨夜の風で、稲バサがひっくり返ったぞ |
| えつまでも、しっくらもっくらしてえねぇで 早くヤマへえけや | いつまでも、ぐずぐずしていないで早く畑(田)に行きなさい |
| また、茶碗をしっけたな (引き・欠く) |
また、茶碗を割ったな |
| 誰だ、蓄音機をしっこしたのは (引き・壊す) |
誰だ、蓄音機を壊したのは |
| しつごつしてると、日が暮れるぞ |
もたもたしていると、日が暮れるぞ |
| だいだぁ、ここの棒をしっこぬいだのは | 誰だ、ここの棒を引き抜いたのは |
| 草をしったぎったって、草取りにはならねぇこてや | 草を引きちぎったって、草取りにはならないですよ |
| シトから物を受け取るどきは、しったくって取るもんじゃねぇて (引き・たくる) |
人から物を受け取る時は、ひったくって取るものじゃないよ |
| アニ、このエシを しったって くんねぇか |
セガレ、この石を持ち上げてくれないか |
| しっちょなべを、かしてくんなせぇ | 大鍋〔7升炊き〕を貸してください |
| ねら、まあ、こんげぇにしっちらかして | きみたち、まあ、こんなにさんざん散らかして |
| 障子を、しっつぁくなよ (引き・裂く) |
障子を、破るなよ |
| このカボチョは、しっつぇが おえたんだえね | このカボチャは、こぼれ種が生えたのですよ |
| あっつえに、しっつくなや | 暑いのに、ひっつくなよ |
| マグシを つかめるどきは、目をはなさんで足で頭をしっつぶしてしまうのが一番だえね (引き・潰す) |
まむしを捕まえる時は、目を離さないで足で頭踏みつぶしてしまうのが 一番よいですよ |
| 道の真ん中に、ンマがアッパをしっておえたなえ |
道の真ん中に、馬が糞をしておいたね |
| きんなは、ぜんめぇをしっとそえ採ってきたえね | 昨日は、ゼンマイをやっと担ぐほど採ってきましたよ |
| おら、篭にしっとつキノコを採って来たえね (1つ →1杯) |
私、篭にいっぱいキノコを採 ってきましたよ |
| 雨の日に、ジョゥリを履くと しっぱねが 上がって えやだえね (後・跳ね) |
雨の日に、草履を履くと泥がはねが上がっていやですよね |
| おらちは、アコンチと しっぱりが あるんだえね |
うちは、あそこの家と姻戚関係があるのですよ |
| この杉の木を起こす すけ、縄しっぱるのを手伝ってくんねぇか |
この杉の木起こすから、縄を引っ張るのを手伝ってくれないか |
| ンマのしっぺたに、アブが えっぺえ とまってえるぞ | 馬の尻に、アブが沢山 とまっているぞ |
| しとのモンを、盗るんじゃねぇぞ | 人(他人)の物を、盗るんじゃないぞ |
| 手のごしとえずえれてた すけ使ってくんなせぇや (ー筋) |
手ぬぐい1枚入れておきましたので使ってください |
| オッカァ、フカシにしとをうつのを忘れんなや なえ (湿ー) |
かあさん、ふかし(餅つきのふかし)に水を振りかけるのを忘れなさんなね |
| 戦争に負けた頃、しとしきりサッカリンを砂糖代わりに使ったっけがのう | 戦争に負けた頃、ひとしきりサッカリンを砂糖代わりに使いましたですねえ |
| じどしゃに、乗って えったえね | 自動車に、乗って行きましたよ |
| おら、すももしとつ〔しとっつ〕へろった ばっかだえや | ぼく、スモモ1つ拾っただけだよ |
| お茶しとっぱだども飲んでくんなせぇ (葉物) |
お茶少しですが召し上がってください |
| ナスやトマトは、しとっとこへ何年も えうぇても駄目だえね (一処) |
ナスやトマトは、1カ所に何年も植えても駄目ですよ |
| 取った草は、しとっとこへ置いててくれや | 取った草は一場所に置いてくれよ |
| この木はしなっこえ木だのう | この木はしなやかな木だねぇ |
| アニ、このボイを、しとっとこまるけで いいすけ縛ってくれや (一処・丸ける) |
せがれ、このタキギを1カ所縛りでよいから束ねてくれよ |
| おら、あこのバサとしとっとしなんだがね |
私、あそこのオバアサンと同い年なんですよ |
| しとへなかも かけて草取りを したえね | 半日もかけて草取りをしましたよ |
| この子は、しとみずの子でねぇ (人ー) |
この子は、人見知りする子でねぇ |
| ここの家から、ガッコがしとめだねえ | ここの家から、学校が一望ですね |
| しとり(しとら)で、しょんべんに えがんねぇがんだえね、この子は |
一人で、小便に行かれないんで すよ、この子は |
| よごれたカンジキを、しなだの えうぇに上げて干せや | 濡れたカンジキを、火だなの上に上げて乾かしなさい |
| 茄子を もえでおえたら、しなぶけてしまったえね (萎びる) |
茄子をもいでおいたら、萎んでしまったよ |
| 日照りなんだんが、えうぇた ねぇもしなだくれてしまったえね (萎びる・たくれる) |
日照りなので、植えた苗もしおれてしまいましたよ |
| この花もん、水くんねぇすけ、しなんとしたねぇか | この、花もの〔草花〕水をくれないからぐったりしたじゃないか |
| おやくしょ にしにごとがあって きんな 行って来たえね |
親類に葬式があって昨日行って来ましたよ |
| きっと、しにやんめぇだえね | きっと、死病ですよ |
| こどしは、しにさわぎ(しにごったく)が続きましたてえ (ー騒ぎ) |
今年は、葬式が続きましたよ |
| ほんに、にっくくてしねくってやったえね | ほんとに、憎くてつねってやりましたよ |
| オッカァ、アッパンジョにしのごい〔しんのごい〕がねえぞ (尻・拭いー) |
母さん、大便所にトイレットペーパーがないよ |
| ジサ、きょは ヨウゴのしばしてくんなせぇ (柴) |
おじさん、今日は夕顔の支柱をしてください |
| やけどが、しぶくれになって えたげだのう (皮膚ー) |
やけどが、火膨れになって痛そうだね |
| 子供ん頃に喰った、干しニシンのしぶらっこい〔しびらっこい〕味が忘れねぇのう | 子供の頃に食べた、干しニシンの渋くて油っぽい味が忘れられないですねぇ |
| さあ、おじさ、しぼってください。 | さあ、おじいさん、〔酒とっくりに〕にあるだけすべて飲んでください。 |
| おれが、えぎしまに届けてやらあ | 僕が、行きしな(ついでに)に届けてやるよ |
| そうさっしゃえ |
そうしなさい |
| けえりしまに、雨にしゃがれて馬鹿みたえや | 帰りしなに、雨にたたかれて馬鹿をみましたよ |
| うちのオジは、しゃがん(しゃぐぁん)に なったえね | うちの次男は、左官になりましたよ |
| まあ、よく しゃきらもねぇ事を したもんだ (古語→シャキラ) |
まあ、よく くだらない事をしたもんだ |
| ようこときかんと、しゃぐぞ (ピシャピシャ叩く) |
言うことをきかんと、ひっぱだくぞ |
| とっつあ、おんに そのしゃくざおを取ってくんなせえ | 親父さん、私にその尺杖(間尺寸の目盛りを付けた物差し)を取ってください |
| しやさって(しあさって)のあさげ、えがして もらうすけね | あさっての翌日の朝、参りますからね |
| さあさあ、じゃしきに上がってくんなせえ | さあさあ、座敷(居間)にお上がりください |
| しゃきんとせや〔しゃきんとしれや〕 | 気を引き締めれや |
| しゃつけるぞ〔しゃぎつけるぞ〕、この野郎 |
ぶんなぐるぞ、この野郎 |
| こんだ、そうしゃっしゃえ | こんど、そうなさい |
| この子が、じゃみてどうにもならねぇえね (じゃみ) |
この子が、だだをこねてしょうがないですよ |
| コエスキより、シャボルの方がつかえ やすえのう |
コエスキ(木製の雪かき用具)より、シャベルの方が使いやすいね |
| アニ、おめぇりに行ぐどきは、じゅうず(じょうず)を忘れんなや | セガレ、お参りに行く時、数珠を忘れなさんな |
えやない、どうしょば、おら、しょと砂糖を まちげえて入れたえね |
いやだわ、どうしましょう、私、塩と砂糖を間違えて入れたわ |
| 正月がえもんに岡野町までえってきたいね | 正月用品の買い物に岡野町まで行ってきましたよ |
| 女しょは、どごへ えったえ | 女衆は、どこへ行きましたか |
| 地炉端にいると、じょが飛んできて いいキモンに付くぞ (尉) |
炉端にいると、細かい燃えがらが飛んできて大事な着物に付くよ |
| ヘガンボウズを、しょえかご(そいかご)しっとつ 取って来たえね | ナラタケを、背負い篭に一杯採って来ましたよ![]() |
| トッツア、この子は、えっこう俺が えうことを きかんすけしょうきしてくんなせ | 父さん、この子は、少しも私の言うことをきかないから仕置きをしてください |
| すいぶろ桶(ようおけ)のじょうごをよくしれよ | 風呂桶の栓をよくしなさい |
| ゴッツオを貰った、じょうばこけえす どきは、ツケギを えれてやれや | ご馳走を貰った、重箱を返す時は、ツケギを入れてやりなさい |
| おさま、しょうべえにんみてぇに歌が 上手だのう | あなた、プロのように歌が上手ですね |
| ようこときかんと、じょうやばしら に縛り付けるぞ | 言うことをきかないと、大黒柱に縛り付けるぞ |
| しょうよ樽を、かたつけてくれや | 醤油樽を、片づけてくれよ |
| 藁じょり作るのは、じょうさもねぇがフカグツは めんど だんがのう | 藁草履を作るのは、造作もないがフカグツは面倒ですよねえ |
| カドテへえって正月ざかなを、買ってこぅかなえ | 門出へ行って正月用塩鮭を、買って来ようかね |
| おら、しょうしだから えがねぇ (笑止) |
私、恥ずかしいから行かない |
| ほんに、この子はしょうしがりなんだいねぇ | 本当に、この子は恥ずかしがり屋なんですよ |
| あの子は、しょうしげらもなくまた えったえや | あの子は、恥ずかしげもなく、また、行ったよ |
| おら、しょうじに よってからえぐえね | 私、用便を足してから行きますよ |
| ねら、しょうじがみが、たえたぞ | きみたち、トイレットペーパーがなくなったよ |
| ほんの ちいっと作った酒を、しょうぜぶ(さかげんさ)に めっけられて馬鹿 みたえね | ほんの少し作った酒を、酒税部(税務所)に見つかって馬鹿見ましたよ |
| しょうちょ〔そうちょ〕えっぺ、のんでえってくんなせぇ | 焼酎一杯飲んでいってください |
| じょうなでオキをコタツへ持って えげや | 十能で熾をコタツへ持って行きなさい |
| じょうべしの脇に置えたヨコヅツを、持って来てくれや |
じょうば石(藁叩き用台石)の脇に置いたヨコヅチを、持って来てくれよ |
| じょうやか、あの頃は、米 えっぴょう二千円ぐれ だったえね (定や) |
確か、あの頃は、米1俵2000円くらいでしたよ |
| 田が始まったすけ、忙しくてハダケのしょうやくも やってらんねぇ ようだえね | 田仕事が始まったので、畑の手入れも していられないようですよ |
| しょうよかけて、食べて くんなせぇ | しょう油をかけて、食べてください |
| ばさ、オンにしょうよさしをかして くらんの | ばぁちゃん、私に醤油さしかしてください |
| じょうばこに、えっぺぇ ゴッツォを もらったえね |
重箱一杯ご馳走もらいましたよ |
| キョばっかしゃ、あのガキ、しょうぶ〔しょぶ〕 してくれらぁ (勝負) |
今日ばかりは、あの子、懲らしめてくれるわ |
| ンナ、じょうりを かてっぽ、どごへ やったんだえや |
おまえ、草履を片方、どこへやったのだね |
| しょくべんを、えれて花餅を作ったえね | 食紅を、入れて花餅(正月の花木飾りの餅)を作りましたよ |
| しょごなると、腰が えたくてねえ |
かがむと、腰が痛くてね |
| エカのしょっからを喰えてえ | イカの塩辛を食べたい |
| しょったれしてえると うじがわくぞ (古語→塩垂レ=シオタレ) |
不潔にしているとウジがわくよ |
| あこんしょは、セェをしょっぱじょっぱ煮るショだえね | あそこの家は、おかずを大変塩辛く煮る家ですよ |
| 上の祭りの相撲に出たども、しょてっぱなに負けてしまったえね (初手端) |
上石黒の祭りの相撲大会に出たけれど、最初に負けてしまったですよ |
| この傷グソリは、しょむぞ | この傷薬は、しみるよ |
| こんじゃぁ、なんかじょんがわりいみてぇだなえ |
これでは、何か順当でないようですね |
| じょんぎでも、そうえわんば ならんこてぇ | 順義(義理)でも、そう言わないといけないですよ |
| あの人は、じょんぎがてぇから、エェサツに来らっしゃるよ (仁義・順義・堅い) |
あの人は、い義理堅いから、挨拶にいらっしゃるよ |
| うんだらけた縄は、じょんぐりに ふぐして えがんけら ほどけねぇんだえや | もつれた縄は、順繰りに ほぐしていかないと ほどけないものだよ |
| わりことすると、じょんさが来て連れて えぐぞ | 悪いことすると、巡査が来て連れて行くよ |
| 草取りは、端からじょんじょんにやって えぐんだえや | 草取りは、端から順々にやっていくものですよ |
| 山へ えって、じょんならんほどウドを採って来たえや (自由ー) |
山に行って、どうにもならないほど(沢山)ウドを採って来たよ |
| ねら、じょんばんまちげんなや | きみたち、順番まちがえるなよ |
| よっくり風呂に えれて もらって、じょんのびかったえね (@情伸び A寿延び) |
ゆっくり風呂に入れてもらって、気持ちよかったですよ |
| しょんべんして、寝れや | 小便して、寝なさい |
| おじさ、おめぇさん、しらげが えっぽも ねぇ のう |
おじいさん、あんた、白髪が1本もないですね |
| あの子は、しらんこまに けえったなえ |
あの子は、知らない間に帰ったね |
| オツケのしりが、ちっと だった なえ |
おしるの汁が、少しでしたね |
| オラ、しりかけマンマに、アサツキを かって喰うのが好きだて |
ボク、汁かけ御飯に、アサヅキを薬味にして食べるのが好きだよ |
| おれが、そんげん事をしるわけが ねぇねかや |
ぼくが、そんな事をするわけがないじゃあないか |
| おら、そんげな事をしれせねぇや (※居谷集落) |
わたし、そんなことできないよ |
| 早くしれそう | 早くやりなさいよ |
| ほれ、早く、しれてがんに | ほら、早くやれと言っているでしょ |
| とっつぁ、さぶえから、じろばたで えっぺぇ 飲もえね (地炉・端) |
おやじさん、寒いから、囲炉裏ばたで、(酒を)一杯飲みましょう |
| 子供が死んだ時には、せつなくて ほんにしんけに なるようだったてぇ (心気) |
子供が亡くなったときには、悲しくてほんとに気違いになる ようでしたよ |
| んじゃ、おれのしんげぜんで買って やる こてぇ (新開銭) |
じゃ、私のへそくりで買ってやるよ |
| 柿のしんこは、喰うんじゃねぇぞ |
柿の芯は、食べるんじゃないよ |
| じんこのドコを、カメバチにふたどこ 刺されたえね |
つむじの所を、スズメバチに2箇所 刺されましたよ |
| このしんしょは、めんな 総領の おめぇのモンだ。ネズミクソまで おめぇのモンだ |
この身上は、みんな総領のお前のものだ。ネズミの糞までお前のものだ |
| なんか、しんだんぼくせぇなえ |
なんだか、人を焼く時の臭いがするね |
| オジに、し〔ん〕ねくられたドコが死んで紫になったえや |
弟に、つねられたところが皮下出血して紫になったよ |
| これでて この子は、しんならづよえどこも あるんだえね | こんなに見えても この子は、しんなり強いところもあるんですよ |
| おっかぁ、しんなんなが けぇ (尻・穴) |
母さん、肛門が痒いよ |
| 今は、しんのみの ねぇどき だんがねぇ | 今は、汁の実のない時季ですよね |
| あんまり、しんぺぇしんなてぇ | あんまり、心配するなよ |