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さ | |
また あした あすぼな、さーよ(さいよ) |
また、 明日遊ぼうな、さようなら |
さあぁさ、傘を わすえて 来とう |
しまった、傘を 忘れて来たよ |
さぶえと思ったら、たねにざぇ〔ぜぇ〕がはっとう | 寒いと思ったら、池に氷が張ったよ |
さえづつで、豆を つぶして 打ち豆を 作ってくれや |
才槌で、豆をつぶして打ち豆を作ってくれよ |
あのシトは、さかえぎったねぇ人間だすけ のう | あの人は土地の境界をごまかしたがる人だからねぇ |
よんべな てぇた マンマだが、さがってえねぇか (古語→サガル) |
夕べ炊いたご飯だけれど、腐れかかっていないかね |
縫い針を落としたすけ、ネラ、さがねてくれや | 縫い針を落としたから、君たち、さがしてくれ |
おらトッツァは、さかやもんで毎年 群馬に出稼ぎに えぐえね (酒屋・者) |
うちの父さんは、杜氏で毎年 群馬に出稼ぎに行きますよ |
さかよえが、でっけぇ声だして さわえでえらぁ (酒・酔い) |
酔っぱらいが、大きな声だして騒いでいるよ |
ショウヨを小出しに、するすけさがりぐちを 持って来てくれや | 醤油を小出しに、するから漏斗持って来てくれよ |
さきおっとえなから、やまんでエキが降るんがのう | 一昨々日から、止まないで雪が降りますねえ |
柿は、竹竿のさきっちょに、叉木を縛り付けて もぐと いいぞ |
柿は、竹竿の先端に、叉木を取り付けてもぐといいよ |
さきな、(さきながた)けぇった ばっか ですえね ※さあっきなに→大分前 |
さっき、帰ったばかりですよ |
さきのようさ、えっせな地震が あったっけ なえ (先の・ようさり) |
一昨夜、すごい地震がありましたね |
ほら、おめぇ、さきんぼになって あべ (先棒) |
ほら、おまえ、先に立って歩きなさい |
じさ、ササ餅のササを取ってきてくらんの | おじいさん、ササ餅〔下の写真〕に使うササを取ってきてください![]() |
昔話を聞くどきは、「さす」と言いながら聞くもんだえや (※聞ゆの謙譲動詞→さす) |
昔話を聞くときは、「さす(聞き手の合いの手)」と言いながら聞くものだよ |
雨ばっか降ってるが、さずえに へぇったんだろかのう | 雨ばかり降っているけど、梅雨に入ったのでしょうか |
おら、ジサのさしんも見ねぇで嫁に来たがんだえね | わたし、じいさん(配偶者)の写真も見ないで嫁に来たのですよ |
たまがして やると、さっくりが止まるってや (古語→サクリ) |
驚かしてやると、しゃっくりが止まるそうだよ |
あこのオジサは、なげこと そんちょを さっしゃったんだえね | あそこのおじいさんは、長いこと村長をされたのですよ |
おら、そこの オジサには、さっつぁ お世話に なったんだえね (古語→散々) |
私、お宅のおじいさんには、長い間 お世話に なったのですよ |
おまえたの アンサは、何仕事も一所懸命に さっしゃるのう | お宅のアニサンは、何仕事も一所懸命におやりになりますね |
へぇえ、さっつぁ ごっつぉに なったえね | もう、 充分にご馳走になりましたよ |
さぁってば、やっぱし、おやこしょだがね | いざ(事あるとき)という時は、やはり親類ですよ |
エキを掘って、さつまえもどこごしゃえをはじめましたてぇ | 残雪を掘ってサツマイモ苗床作りを始めましたよ |
寒に へぇったら、やっぱしさぶえのう | 寒に入ったら、やはり寒いねえ |
風邪しいたろかなえ、さぶけがしてきたえや | 風邪引いたのかな、寒気がしてきたよ |
あこのオッカァは、さべっちょだのう (さべる) |
あすこの家の奥さんは、おしゃべりだねぇ |
ねら、やかまし すけさべんなや |
君たち、うるさいから喋るなよ |
女のざまして、アクシかくんだねぇお | 女のくせして、アグラかくものではないよ |
ばさ、あんげん でっけぇ家に、しとりで さむしくねぇかえ | おばあさん、あんな大きな家に一人で寂しくありませんか |
なんしね、この子は、さらえんな学校へ出るがんだえね |
いいえ、この子は、再来年学校に入るのですよ |
このセェ、さらがって(さらげて)喰ってくんなせえ (攫う) |
このおかず、かき集めて全部食べてください |
ねら、そんげんどこへ えって、沢にさらげおちんなや |
おまえたち、そんなところへ行って沢に滑り落ちるなよ |
おっか、えたの間がざらっぽえが、へぇて おえてくれや |
かあさん、板の間がザラザラするが掃いておいてくれよ |
ことしゃ、ザラメエキが えっぺぇだすけ、エキげぇが はえぞ |
今年は、粗目雪が多いから、雪消えが早いよ |
川へ、ざるしきに行ごてぇ | 川へ、ざるすくいに行こうよ |
きょは、何軒かさわえで来たんだんが、かぇりが遅くなっとう |
今日は、何軒か用を足して来たので帰りが遅くなったよ |
さわぎがあると、でっけえ家が いいと思うんがのう (騒ぎ →取り込み事) |
行事(冠婚葬祭等)があると、大きい家がいいと思いますよねぇ |
風邪しく がんでぇやら、背中がざわざわしてきたえや |
風邪を引くのやら、背中がぞくぞくしてきましたよ |
沢だち登って行くと、城山の城跡に出るえね |
沢に沿って登って行くと、城山の城跡に出ますよ |
もう、さんざっぱら ごっつぉに なったえね (散−) |
もう、おなかいっぱいご馳走になりましたよ |
ネラ、ネラ、さんじゃくもんに、トットが、おったえや | おい、おいだれか、肥溜め桶(便器の下にふせてある直径三尺高さ五尺程の木の桶)に鶏が落ちたよ |
あの子ばっかしゃ、さんじょっぱらえにして けぇって えったえや (@散状−A三十日払いB三条−) |
あの子ったら、後かたづけをしないで 帰って行ったよ |
しとのざんぞばっか してるんじゃねえや (讒訴・讒奏) |
人の悪口ばかり言っているものじゃないよ |
ハサに稲を掛けるすけ、一束ずつさんだしてくんねぇか (差し出す) |
ハサに稲を掛けるかけるから、一束ずつ差し出してくれないか |
俵編みが終わって、キンナからさんべぇしを作って えますえね (さんだらぼうし) |
俵編みが終わって、昨日からさんだわらを作っているのですよ |